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 山田精一 「私のスケッチ・ポイント」
私の好きなスケッチ・ポイント ---伊豆下田---
    海なし県で生まれ育った私にとって、海辺で描くことが楽しみの
   ひとつです。心地よい潮風を受けながらキャンバスを立て、のんびりと
   描いていると 日頃の煩わしさを忘れます。
 
   下田でよく描く場所は、小さな半島の先端にある「爪木崎」、遠景に灯台が見え
     その向こうは太平洋・・・手前の小さな湾は いつ行っても何故かエメラルドグリーン
    に輝いています。時期としては4月から5月にかけて、秋では10月~11月が
    お勧めです。海辺ですので風が強い日が多いので注意が必要です。
 
    ↓下田に来ると あと一か所よくスケッチする場所があります。
    下田の魚市場から漁港に向かうと漁船の修理工場があります。いつも修理中の漁船が
    上がっていてスケッチするには良いポイントです。港に停泊している船を描くと、
    波の影響で微妙に動いてしまいますが、ここでは陸にあがっているので動きません。
  下田市内南端に「ベリー・ロード」という散歩道があります。この道に沿って
    古い民家が並んでいますが、ここも描くと面白い作品に仕上がると思います。
   
古都のスケッチ ---京都---
  最初に京都を訪れたのは修学旅行でした。もちろんその時は絵など全く
 描かず!近年、何故かこの古都を熱心に描くようになりました。日本でも
 有数の観光地のため、観光客が多くてキャンバスを立てる場所探しが大変
 です。邪魔にならないようにと思いつつ・・・よく見える場所に陣取らな
 くてはなりません。描いているき覗き込んでくる人が多いのも覚悟しなけ
 ればなりません。
   京都でも一番京都らしい場所のひとつが 八坂の塔(法観寺)です。
      路地が狭いのですが、いつもこの場所で描きます。(ベンチがあるので)  
 


  祇園の一角の「巽橋」近辺には古い街並みが残っています。
   この街並みを描いてみました。祇園の一角とは言っても この近くはさほど観光客は
   いませんので、ゆっくりと描くことが出来ます。私は、いつも油彩で描くので、F6号
   位のキャンバスだと完成しないまでも ほぼ色を置くのには一日かかってしまいます。 

「祇園近辺」

 「F4号 油彩」
  嵯峨野の化野念仏寺からさらに北に向かう愛宕街道沿いに数軒の茅葺民家が
   あります。ここまでくるとさすがに観光客はほとんどいません。
   訪れたのは秋でしたが、とても静かで、ここも京都市の一角とは思えないほどです。
 

「愛宕街道」

「F4号 油彩」
「上七軒から北野天満宮」
 京都に行くと単なる観光旅行になりがちで...、
 ゆっくり神社仏閣でも訪れてみたいとも
 思いますが、固い意志を持ってキャンバスと
 油彩道具を担いで宿を出発します。
 雨降りならば描くのをやめて観光にと思って
 いますが...。私が訪れるといつも快晴です。
私の好きなスケッチ場所 ---Provence---
 私の一番好きなスケッチ場所を問われると、やはり南フランスです。
 若い頃から何度となく訪れて描いてきましたが、最近では、
 スィミアンヌ・ラ・ロトンドという村とマンヌという村を、
 そしてマルセイユ、 サン・レミと訪れて描いてきました。
 スィミアンヌ・ラ・ロトンドといっても分からないと思いますが、ラヴェンダーが
  きれいな村です。アヴィニヨンまで列車で行き、バスに乗り換えてアプトの町へ。
  そこからバスがあると思ったのですが、金曜日に一便だけとのこと。
  シャンブル・ドット(フランス版民宿)に電話して迎えに来てもらいました。
  (タクシーを使うと数千円くらいかかってしまうので) 時期は少々遅かったようですが、
  まずまず咲いていました。ラヴェンダー畑の向こうに村がみえ、とても素晴らしい風景
  でした。約1週間の滞在で6枚を油彩で描くことができました。

「スィミアンヌ・ラ・ロトンドにて」

「P10 油彩」

「F6号 油彩」

「F8号 油彩」
プロヴァンスの夏は日差しが強く、喉が
渇きます。水を飲みながら・・・熱中症に
ならないように気を付けなければなりません。
毎夕刻には描くのを止めて、村に一軒しかない
レストランでロゼ・ワインを飲みながら夕食。
シャンブル・ドット(フランス版民宿)の客は
滞在中私だけでした。


「シャンブル・ドットの主人と奥さん」

  スィミアンヌ・ラ・ロトンドを後にマンヌの村に向かいました。
   ラヴェンダー、小麦、ひまわり畑を約30分(宿の奥さんに送ってもらいました)、
   マンヌの村に着きました。着いたときはちょうど市がたっており、とても賑やかでした。
   この村はひまわり畑に囲まれています。ただ、年々、少しずつ小麦畑に変わってしまう
   ようですが。ひまわり畑を描くことが出来ました。・・・しかし暑い!

 ↓マンヌの村にはバスが通っています。フォルカルキェの町までバスが15分、
  バスを乗り換えてマルセイユまで約3時間、マルセイユには友人がいるので
  友人宅に5日間「いそうろう」させてもらいました。
  マルセイユは大きな都会です。描くのはやはり旧港。
  船が多くて描きずらいのですが、3日がかりでなんとか10号で描きました。
 

    友人に頼んで、サン・レミの町まで送ってもらいました。サン・レミに来たたものの
   持ってきたキャンバスはすでに使い果たしていました。せっかくゴッホゆかりの地に
   来たのだから、油彩は諦めて水彩で何枚か描いてみました。水彩はあまり描かないの
   ですが...。

                                (2022年6月記)
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