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 柴春美  「アトリエは台所」
   私にはアトリエがございません。制作はいつも四人掛けのダイニングキッチン
  テーブルで行っております。そのため、大作を制作することができないため、
  いろいろと工夫をしています。参考にしたのは「屛風」です。大工さんにダイ
  ニングテーブルに乗せられる大きさのパネルを4枚作ってもらい、それぞれを
  結合して出品しております。2枚を合わせればF100号になり 3枚合せれば
  変形180号、4枚で約200号位の大きさになります。
  かつて 佳作賞を頂いた作品は、パネル4枚合わせた大作で 2体の龍を描きました。
 
    また、小品を多数描き 大きな画面に貼り付けた作品も 一期展に度々出品して
  おります。第56回一期展に出品した作品は、そのような方法で制作致しました。
 
 地元の画会に参加することで、人物クロッキー、デッサンを定期的に描く機会が
  あります。そこで描きためた作品をまとめて一枚の絵に仕上げるのです。 
   その小品を描く水彩紙は、本来なら廃棄されてしまう端材を利用しています。
  ロールで購入した水彩紙を、まず、前述のパネル大にカットします。そして残った
  端材で小品や絵本の原画を描いております。小品のモチーフは、主に身近な動物や
  お菓子などですが、それらは「手のひらアート」と名付け インスタグラムやフェイ
  スブックに投稿しております。また、地元の絵画サークルの作品展や 公共施設に
  展示させて頂いております。

りす(1)

秋の読書

ロールケーキ(1)

古い教会


長い冬(9)

朝の駅

ピューマ、キリン、イヌワシ 

baby



パステルデッサン
水彩デッサン



常に制作できる場所や時間、画材も限られ、不便さを感じることも
多くございますが、知恵を絞って楽しく制作しております。
 

 現在はコロナ禍中で、人と人との交流は少なくなって参りました。
  しかし、一期会の皆様とも交流の機会を頂き、良いお仲間に囲まれて制作できることに
  感謝申し上げます。こんな状況だからこそ、「絵を描くことができてよかった」とつく
  づく実感する今日この頃でございます。この「絵を描く」同士達が、互いに刺激を与え、
  助け合って一つの目標に向かって進んでいく…人との交流には様々な形がございますが、
  最も崇高で美しい交流といえるのではないでしょうか。
          
                                          (2022年11月記)

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